2012年7月12日木曜日

ゲシュタルト崩壊

(絵と本文は関係ありません)

2012年に5σ、すなわち99.9999%以上の確度での存在が確認されたヒッグス粒子
当時一般にはまだ理解不能の発見と見なされていたこの発表であったが、この世紀の発見は2050年代に有害な副産物を生成しない新たなクリーンエネルギーの発明へとつながり、気がつけば2070年代には先進国も含め世界中にこのエネルギーは普及し、全人類がその恩恵に預かっていた
だが、一部の科学者達はその世界的な普及に比例するかのごとくある不安を増大させていた
それはヒッグス粒子発見という世紀の発表に沸くわずか3年前、無名の宇宙物理学者ゲシュタルトが発表したある論文、
エネルギーの崩壊に関する論文であった
簡単に要約すると、以下のような内容である
我々地球人は、今まで自然に存在するものをなんらかの反応でエネルギーに変換し、利用していた
宇宙規模で普遍的に存在する現象、つまり燃焼、移動、電磁気、ひいては核反応も含め、これらの方法で生成された場合は均衡を保っているエネルギーだが、それ以上の変換効率を持つエネルギー変換を行うことで、生成されたエネルギーはある条件下で連鎖的に崩壊するような現象を起こす、という既知の数学理論を元にしたある種の予想であった
当のゲシュタルトはその論文を発表して1年もなく学会から姿を消し、誰知らず失踪してしまう
そもそも学会にまともに扱われる事もなかったこの論文、多くの学者達には見向きもされなかったが、何か感ずるものがあった一部の学者達はこの論文を何度も検証した
しかし2070年代まで論理の破綻や反証事実が見つかる事はなく、あろうことかある若い数学助手によりこの予想は証明されてしまう
だがその事実すら学会にまともに扱われる事はなかった

そして207x年、ゲシュタルトの予言したエネルギー崩壊は現実のものとなる

超エネルギー消費社会となった207x年、突如エネルギーの供給源が消える事が何を意味するか
文明とはかくも脆く崩壊するものなのか・・・


ごめんなさい。ゲシュタルト崩壊って言葉が厨二ワードっぽいんでつい

ゲシュタルト崩壊ってのは、ある単語(「あ」とか「家」とか)ずっとそれ見たり書いたりしてると、「あ」ってこんなんだっけ?「家」ってこんな文字だっけ?これなんだっけ?みたいなちょっと混乱して変な感じになる現象の事です。

ふつー

名前負けー

リンクはんのもかったるいんで適当にWikipediaで検索してください

っていうのは冷たいんで ほら
やさしいな俺

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